2日目の朝。
身支度をして、朝ごはんを食べるためにゲストハウスから外に出ようとすると、なんとビルの入口の鍵が開かないプチトラブルが発生。
ここが開かないと外に出る事はできない。
まだスタッフも来ていないので助けを求める事もできない…。
玄関の前で困りはてていると、他のゲストの方が降りてきて、同じく鍵を開けようとした。
私は「開かないよ」と声をかけると、少し困った顔をして見合わせた。
しばらくして彼が「こうしてみよう」と、鍵の隙間に他の鍵をつっこんだ。
すると何ということでしょう、鍵が開いてしまったのです(笑)
(どうやって開けたか細かくは覚えてないが、正規の開け方ではなかった事は明らか)
無事ビルを脱出し、鍵を開けてくれた彼とハイタッチをしたい気持ちが衝動的にこみあげてきた。しかしその直後、「いきなりハイタッチするのは馴れ馴れしいでしょ」と第2の自分の声が聞こえてきて、衝動を抑える。
彼はスウェーデンから旅行で台湾に来て、今朝台湾に到着したばかりらしい。
深夜便で距離も遠かっただろうに、到着早々出かけるなんてアクティブだ。
たわいのない会話をし、インスタを交換した後、彼とは別れを告げ、別々の目的地へと向かっていった。
📍永和豆漿大王
散歩がてら、公園にむかった。
道の途中にあるこちらのお店で朝ご飯をテイクアウト。

同じ名前のお店が近くにもう1店舗あったけど、これらのお店は全く関係ないらしい。この適当な感じがまた良い。
人気店なのか、店の前には数組並んでいた。

メニューが読めず困っていると、英語訳つきのメニューを渡してくれた。
台湾は漢字だからなんとなく意味は推測できるだろうと完全に舐めていたが、
特に食べ物は意外と文字から意味の推測が難しい事が多かったので有難い…。
悩んだ末、鹹豆漿(豆乳スープ)・起司蛋餅(チーズダンピン)・葱抓餅(ネギの焼餅)を注文。(つい頼みすぎた)
注文後5分くらいで商品を受け取って、目的地の公園へと向かう。
📍二二八和平公園
永和豆漿大王から徒歩で5分くらいのところにある公園へ到着。
ここはかの有名な「二二八事件」の中心となったエリアで、犠牲となった台湾住民を追悼するために二二八和平公園という名前が付けられたそう。
前身は日本統治時代に日本政府が作った初の近代的な都市公園「台北新公園」。

などと考えていると到着早々、女性的な格好をした男性に「I love you♡」と声を掛けられたので、一旦退散。
別の入り口から恐る恐る入りなおすと、男性の姿はなかったので一安心。
公園に入ると、芝生で太極拳をしているおじさんがいた。

話では聞いたことがあったので、「本当にいるんだ…!」と、心の中で感動。
少し歩くと、とても眺めの美しいベンチがあったので、そこに座って朝ごはんを食べることにした。

緑に囲まれた池があり、鳥や魚が自由に泳いでいる。
向こうには陽に照らされ水色に光る橋がかかっている。
あまりの景色の美しさに、しばらく見入ってしまった。
はっと我に返り、持っていた朝ごはんを取り出す。
せっかくの出来立ての朝ごはんが冷めてしまう前に、いただきます。

スープの蓋を開け、ひとくちスープをそそると、、
しみる~~~🤤
具だくさんで、身体の底からぽかぽか温めてくれる。

起司蛋餅(チーズダンピン)と葱抓餅(ネギの焼餅)は、美味しかったけど少しべちゃっとしてたかな。
時間が経ってるので仕方ないんだろうけど。
あと、一人だったら起司蛋餅(チーズダンピン)と葱抓餅(ネギの焼餅)どっちか一つでいいかも(笑)。
何はともあれ、味は美味しかった~!!
それぞれ半分ほど残して朝食を終え、公園内をぶらぶらお散歩する。
伝統的・芸術的な建造物や、日本では見ない植物・動物もいて、見ていて飽きない。





おまけに至る所で太極拳。
おじさんだけかと思ったら、若い女の子もやっていて、太極拳は台湾の方の暮らしの身近な存在なんだなと思った。
台湾の日常を体験できて、大満足の朝だった。
また台北に来るときは、ここは必ずまた来よっと。
📍メイ ルームズ タイペイ メイン ステーション
ゲストハウスへ戻ってきた。
するとラウンジから香ばしい香りが。
なんと、無料の朝食サービスをやっているらしい。
朝ごはんは食べてきたのでお腹は空いてないが、
デザートは別腹ということでフルーツと紅茶を頂く。
このゲストハウスからの眺めが最高なんだよね。

フルーツを食べ終え、準備を済ませてチェックアウト。
今日は泊まるゲストハウス以外、何も決めていない。
さて、どんな旅になるかな~
📍永楽市場(布市場)
とりあえず、昨日あまり回らなかった迪化街の方へ向かった。
迪化街ついてすぐくらいのところに大きな建物があったので、興味本位で入ってみると、そこには賑やかな世界が広がっていた。

飲食店や八百屋さん、お肉屋さん、服屋さんまで色んなジャンルのお店がずらっと立ち並び、朝10時にもかかわらず飲食店では多くのお客さんががっつりご飯を食べている。
建物内は活気にあふれ、まるで高知のひろめ市場をさらにパワーアップしたみたいだった。



ちなみにここでTシャツを買おうと思って、いくつか服屋さんにも入ってみた。
しかし、この市場だけなのかもしれないけど、しまむら990円Tシャツみたいな柄柄しいデザインが多くてあまり好みのものに出会えず断念。
台湾の若者はきっと市場では服買わないんだろうな~。
📍迪化街
市場を出て迪化街を散策。
スイカジュースの屋台があったので買ってみた。
さっぱりしていて美味しい!
これで50元(約200円)って安すぎ。

いくつか雑貨屋さんに入ってお土産探し。
歩いてるだけでも風情ある街並みが素敵で、癒される。


歩きすぎて、気づいたら迪化街を過ぎて名のない裏道散策になってた。
台北の道では、突然ボロボロになったコンクリートビルの廃墟が現れる事がある。
絶妙なノスタルジーと廃墟感が相まって、裏道好きにはたまらない。

ちなみにこの時、1時間ほど歩いて、肩がガチガチになっている事に気づき、激痛に襲われた。
2泊4日の荷物を詰め込んだ7kgリュックを背負って歩いたらそりゃそうなる(笑)。
この後どうしてももう一つ、台北で行きたかったところがある。
MRTに乗って次の目的地へ向かった。
📍華山1914文化創意産業園区
MRTで約30分。
ここは、古い建物をリノベーションして作られた商業施設。



ドラえもんやトミカなど、日本のキャラクターのイベントが多数あり、
お祭りレベルの賑わいぶり。
台湾では日本の歌手やアニメが人気とは何となく聞いていたが、もはやここは実は日本なんじゃないかと錯覚するレベルの浸透ぶり。



アニメにはあまり興味が無いので、私はお店をぶらりと見て回る。
センスの良いお洒落なお店が多く、親子連れの他、若い女子やカップルも多かった。

にしても空間の創りが凄い。
建築に詳しくないので上手く言い表せないけど…元の建物を生かして、お洒落に魅せるセンスが素晴らしい。
日本でもリノベーション施設はいくつか行った事があるが、ここまで大規模かつ集客に成功している場所は初めて見た。




華山1914文化創意産業園区 · No. 1號, Section 1, Bade Rd, Zhongzheng District, Taipei City, 台湾 100 ★★★★★ · アート センター maps.app.goo.gl
一通りお店を回って、ベンチで昼ご飯。
今日の朝の起司蛋餅の残りと昨日の夜の大鶏排を食べる。実はまだ大鶏排食べきれてなかった…。
お腹も満たされ、次の目的地へ。
台北から約65km南東に進んだところにある、「宜蘭」という町に行く。
この宜蘭がまたとても面白く、長くなってしまうので続きはまた次の記事で。