【カナダ滞在記③】テントで暮らす友人の元へ/W.W.2の本を読む/… 冬が近づくアトリンで暮らす

ホームステイ

15日目|家の壁掃除

朝から大きなトラックが家の前に来ていた。
水道関係の点検か何からしく、数時間は水が使えないらしい。
予告なくそういう事があるのか・・・日本だとありえないな。

お昼は卵とじ作った。
これお米と合わせるのが美味しいんだよな~と思いながらパンで我慢。
安心の味。

ホストファミリーにも夜食べてもらったけど、反応は微妙。
あまり口に合わなかったかな?

昼以降は、家の壁を掃除。
あんまり汚れてるようには見えないから楽勝?と思ったけど、いざ拭いてみると、ものすごい埃が。
自分の家もまともに壁掃除していないから、意外と汚れているかも…。

やっぱりホストマザーの料理は美味しい。
今日の夜は昨日のダックの骨を煮込んだスープとビスケットを作ってくれた。

ビスケットと聞いて、日本のお菓子のビスケットを想像したが、出てきたのはスコーンのような見た目のもの。
このビスケットはホストファザーの親の出身地、スコットランド発祥らしい。

バターの風味が強く、ほのかな塩気が絶妙。
あまり日本には普及してないと思うから、日本に帰ったら作って人におすそ分けしたい。

夜、今までで一番綺麗なオーロラが見えた。

16日目|家の壁掃除②

ホストマザーがおすすめしてくれたヘーゼルナッツチョコクリームを試してみた。

意外と甘すぎないチョコに、ヘーゼルナッツの風味が加わって美味しい。
これを昨日のビスケットにバターと一緒に載せたら…悪魔のような美味しさ。ふふ。

昼は本棚の掃除。
本棚といっても、ログハウスの梁の隙間のような所に本を入れるスタイル。
だから棚がとても高く、椅子に乗って掃除していく。

大変だけど、達成感があって自己肯定感も上がっている気がする。

夜はホストマザーがスコッチを作っていたので手伝った。

オートミールは、スコットランドの伝統的な食べ物らしい。
今でこそ日本でも注目され食べられるようになったが、正直そこまで美味しいという印象は無かった。

でもやっぱり、本場の料理は美味しい。
オートミールの食感が活かされている。

にしても今日は風が強く、肌寒い。
冬が着々と近づいている。

17日目|アトリン唯一の学校へ

朝一段と寒く、雪が降っている。

今日はホストマザーが働いている学校に連れて行ってもらった。

学校は日本でいう幼稚園から中学生くらいまでの約40人が通っている。
日本だと、規模は違えど年齢に応じて、幼稚園、小学校、中学校と必ず年代で学校が違うから、初めて見たパターンの学校だった。

日本では一つの小学校に生徒が数人しかいない場合、統合するのは小学校同士のみ。
このカナダの学校のように、年代を統合すれば良いのになと思った。

教室は年代ごとに3段階くらいに分かれており、どの教室も本がたくさんあったりペットのウサギなどがいて、楽しそうな雰囲気だった。

学校を出た後、近くのスーパーに買い物へ。
この前のホワイトホースでの買い物が最初で最後のつもりだったけど、和菓子を作ってふるまいたかったので、食材を買いに行きたいとお願いした。

お土産コーナーにアトリンのステッカーがあったので購入。

ところがホワイトホースのスーパーに比べて、圧倒的に商品の種類が少ない。
ましてアジアの食品なんてほとんど無い。

元々Glutinous Rice Flour(餅粉)を買って白玉だんごを作るつもりだったが、断念。
その後も、スフレチーズケーキ、カステラ、煎餅など色んな日本っぽいお菓子のレシピを調べたけど、なかなか材料がそろうものが見つからず…。

諦めかけたその時、唯一作れそうなレシピを見つけた。
米粉の代わりに、米をミキサーして作るという、なかなかワイルドなだんご。

みたらしも、調べたら醤油と蜂蜜があれば簡単に作れそうだし。
明日はみたらし団子を作るぞ。

家に帰ってくると、ますます雪が積もってた。
九州生まれの私たちにとって、雪は大イベント。
初めて雪にとびこんだ。幸せ。

18日目|テントで暮らす友人の元へ

快晴。雪がよく映える。

天気のおかげで、昨日は厳しいかと思われた、テントで暮らしている友人の家に行くことが実現した。

途中warm spring(温泉)にも立ち寄った。

人肌くらいの温度で、意外と熱くない。
夏はここで子どもたちが泳ぐらしい。

どんどん山を登っていく。
こんな所にテントで暮らしているなんて、ますます信じられない。

到着。
決して大きくないテントが2棟。
ここに両親と子どもが5人、犬が3匹暮らしている。

テントの中に入るとシンプルな作りだが、キッチンやテーブルがある。
ストーブもあって暖かい。

野生の草花を使ったお茶と、クッキー、ムースの燻製などを頂いた。
とても美味しい。

子どもたちが景色の良い所に連れて行ってくれた。
おとぎ話にでも出てきそうな雪に覆われた森の中を、どんどん進む。
ここがこの人たちにとって唯一の遊び場である。

しばらく進むと、とても大きな湖に辿り着いた。

水面は凍っている。もっと寒くなったら、湖の上を歩いて向こう岸まで行けるらしい。

来た道を戻り家に帰ってくると、今度はそりで遊ぼうと提案してきた。
遊ぶって言ってもスキー場なんて当然周りには無いし、、と思っていたら、家の目の前にある坂というか崖を滑り出した。

恐る恐る私も挑戦してみた。
思ったよりスピードが速く、まるで雪の中を犬のように駆けているみたいだった。

私はソリを後ろから押してもらって乗るだけで十分だったけど、彼らはレベルが違う。
走ってソリにダイブしてみたり、ソリじゃなくて薄いプラスチックみたいなやつ1枚で滑ってみたり。

一人女の子が近くの凍った池に落ちてたけど、割と平気そうだった。
ここの人たち、タフすぎる。

私は途中で抜けてテントに戻り、大人たちの会話に加わっていた。
私にはこっちが合ってる気がする。子どもに戻りきれない。

そんなこんなで、ようやく遊び疲れた子どもたちが帰ってくると、お別れの時間が来た。

とても刺激を受けた。ありがとう。またどこかで。

彼らは生まれた時からテントで生活している。
女の子に聞いたが、一度も外国に行ったことは無いという。
そして、ここはとても素晴らしい所だと言った。

周りの家に遊びに行くことも多いだろうから、羨ましくなったりしないのだろうか。
彼らに聞いてみたらよかったな。

でも一つだけ言えるのは、彼らはとても幸せそうだった。
家を持つ=幸せの必須条件ではないのかもしれない。可愛い服、テレビ、質の良い睡眠も違う。
じゃあ何が幸せになるには必要なんだろう。

帰ってきて、白玉だんごを作った。
和菓子を作ってホストファミリーに食べてもらいたかったのだが、アトリンのスーパーでは材料が手に入らず、それでもと色んな方法を調べた結果。

米と水さえあれば団子が作れることを知った。
みたらしも醤油と蜂蜜だけ。

材料4つの超シンプルみたらし団子がこちら。

レシピや作った感想は、別の記事で書きたいと思う。

夜ごはんは鶏の照り焼きだったので、持ってきていたインスタントの味噌汁も提供した。
これで米が無い以外は完全な和食パーティー。

ホストマザーは、特にわかめを気に入ってくれた様子。味噌が発酵食品だとは知らなかったよう。
こんな気軽に栄養が摂れるって、和食って素晴らしいなと改めて感じた。

19日目|W.W.2の本を読む

いつもより少しだけ早起き。
それだけでものすごく午前が長く感じた。早起きは三文の徳という言葉を身に染みて感じた。

昼、ホストマザーが作ったサラダを試食させてくれた。

皿うどんに少し似てる。
キャベツは日本のイメージが強いからJapanese saladというらしい。

ポイントは、このchow menという乾麺。
日本には細麺タイプのものはあるけど、太麺は食べ応えがあって面白かった。

午後は薪割りの予定だったけど、外が寒すぎて機械が動かないらしく、明日に延期。
それはそう、家の中は暑いが、外は-10℃くらい平気でいっている。

という訳で今日は2階の掃除。
使う頻度が比較的少ない2階でも、埃がすごい。
塵も積もれば山となるとは、まさにこの事。

そして、本棚の掃除中にこんな本を見つけた。

原爆投下地・長崎出身の私は、第二次世界大戦について学校で学ぶ機会は多かったが、あくまで日本の教育しか受けていない。
外国から見たらあの出来事はどのように映っているのか知りたくて、掃除の後食い入るように読んだ。

まず驚いたのが、日本が学校では習わなかったような侵略や残虐な行為を何度も繰り返しているということ。

そして次に驚いたのが、分厚い本の中で原爆に関するページが1ページしかなく、被害については死者数など、概要しか書かれていなかったということ。

ここで感じたのは、日本の平和教育が日本に都合の良い事しか教えていないとか、世界が原爆の恐ろしさを知らないとか、そういうことじゃなくて、自分がどう物事を見るかが大切だということ。

今やマスコミからしか情報を得られない時代は終わっている。
その分、嘘や過激な情報が出やすくなっている。

でも、情報を選択する自由があるのが、現代を生きる私たちの特権だと思う。
偏った情報を信じて相手の思い通りになるのか、自ら情報を取捨選択して真実を追い求めるのか。

現代を生きる私たちが平和を実現するためには、後者が求められていると思う。

そんな事を考えた後、夜ごはん。
今日は2回目のローストビーフ♡

こんな美味しいご飯をお腹いっぱい食べられる幸せを噛み締めながら、いただきます。

デザートはスポンジケーキみたいなやつ。

高級なラズベリーのリキュールもかけてくれたらしい。
でもチョコシロップとホイップクリームがもりもり過ぎて、本来の味が良く分からなかった…(笑)

20日目|雪の中で薪割り

ホストファミリーは皆仕事に行ってしまった。今日は読書の気分。
本棚で見つけたATLIN’S GOLDという本を読んでみた。

イギリスから親の事情でホワイトホースに引っ越してきた青年が、知り合いに会うために訪れたアトリンの町と自然に魅了され、ここでの出来事を書いたエッセイ本だった。

ホストファザーか犬のテリーがいつも座っている、ムースの毛皮がかけられたソファで、コーヒー片手に本を開く。

本の中で著者は、アトリンの町(というより村)を見て、「まるで絵本の中の世界にいるようだと思った」と書いていた。確かにそうだ、と思った。

また、本にはアトリンの歴史も書かれていて、日本人が登場する場面もあった。
ゴールドラッシュの時に、雇用主が日本人を白人よりも安く雇って鉱山で働かせた。
それに対して、元々鉱山で働いていた白人が抗議し、結果日本人鉱夫らは他の町に追いやられ、数十キロ歩かされたそうだ。

日本人がお邪魔虫みたいな書かれ方をされているが、昔から日本人とアトリンの間に関わりがあったと知れて、なんだか嬉しくなった。
教科書に載っていない歴史を、もっと知りたい。

正午ごろホストファザーが帰ってきて、薪割りがスタート。
快晴だけど、雪はまだ全然積もっている。気温は-10℃前後。
手足の感覚が麻痺しながら、全ての薪を割り終わった。

家の中に戻って、凍えを溶かすように食べたサッポロ一番が美味しすぎた。

夕方帰ってきたホストマザーが、嬉しそうに話しかけてきた。
「このブレスレット、どこで見つけたの?
とっても大切なものなの!1年間も見つからなかったのに…。
あなたたちはこれを見つけるために日本から来てくれたのね。」

そのブレスレットは、昨日洗濯機を掃除した時に彼氏が見つけたものだった。
最後の言葉は大袈裟だと思ったけど、本当にホストマザーが嬉しそうに喜んでいるのを見て、なんだかこっちまで嬉しくなった。

彼女はきっと、私たちというより神様のおかげだと思っている。
でもそれは、私たちにとってもありがたいことだ。

夕方友人らしき人が来て、鶏とダックを数匹引き渡した。
冬は鶏の飲み水が凍って大変だから、とホストマザーは言っていた。

お気に入りのロン毛ダックくんも引き渡されてちょっと寂しい。

いよいよ冬の準備も本格的だ。
ここの人たちは、冬をどんな風に過ごすんだろうなあ。
日本に帰っても連絡したいな。

時間があったので、シナモンういろうを作った。

外で冷やしてたら凍っちゃったので、明日のスイーツに。
ホストファミリーのお口に合うといいなあ。

夜ごはんはチーズたっぷり。
チーズ入りの鶏肉と、マッシュポテトと玉葱とにんにくを炒めたものにこれでもかとゴーダチーズが乗っている。

夜ごはんの時は、誕生日や出産祝いの話で盛り上がった。
誕生日祝いは日本と一緒。
プレゼントを渡したり、バースデーソングを歌ったり。

出産祝いは、少し違う。
Baby showerというパーティーをして、母親にプレゼントを渡すらしい。
ここまでは日本でもありそうだが、このBaby showerは女性しか参加できないらしい。

日本でも、女人禁制とかは聞いたことあるけど昔の話。
今でも性別で区別する文化があって、本当に昔に来たみたいだ。

夜は恒例のトランプゲーム。
ホストマザーの完勝。彼女は間違いなく日に日に強くなっている。

21日目|雪の中をドライブ

昨日夜中に大きな音がした。朝起きて、外を見ると足跡が。
形が私たちの靴とは違うし、明らかに玄関とは違う方向に向かっている。

ホストファミリー曰く、動物が来るのは普通らしい。
すごいけど、巨大なムースが玄関の前を通ったらと思うと、正直ちょっと怖い…。

ランチは、味噌うどんと豆腐を食べた。
味噌うどんは、味噌じゃなかった。普通のかけうどん。

製造元が韓国の会社だったから、日本のうどんは全部味噌うどんだと思ったのだろうか。
麺はコシがあって美味しかった。

豆腐は杏仁豆腐に近い感じ。
メープルシロップかけたら更に美味しかった。

午後から、ホストファザーがドライブに連れて行ってくれた。
アトリンに来た初日と似たようなコースだったけど、前回とはまた雰囲気が違う。

雪が木の花のように彩り、湖は少し凍っている。
真冬になると湖は完全に凍り、向こう側の山まで渡れるらしい。
この前いた白鳥は、もう南の方に移動してしまったらしい。

たった3週間でも、全然違う顔をもつ自然。
やっぱり飽きることがない。

ドライブから帰ってきて、ささっと今日の仕事、2階のトイレ掃除を済ませる。

掃除が終わったタイミングで、ちょうどホストマザーが帰ってきて、パンを一緒に作ってくれた。

想像以上に簡単だった。これなら自分でもできそう。
実家に帰ったら家族に作ってあげよう。

今日の夜ごはんは、ムースを使うらしい。
ホストマザーが斬新な機械を取り出した。

ムースがミンチにされている!
ムースは近所の猟師さんに貰うって言ってたから、確かにミンチで手に入れるのは難しいよな。

これあれば家でもひき肉作れるかも、と思ったけど、この機械数万するらしい。
何キロミンチにしたら元とれるんだろ…。

夜ご飯の前に、ホストファミリーの子ども家族が来てくれた。
6歳と12歳の女の子のお孫さん。

主観だけど、アナと雪の女王のアナとエルサみたいで可愛かった…
そして、特に子どもの英語は聞き取るのは聞き取るのが難しいと思った。

夜ごはんは、初めに餃子みたいなのが出てきた。
名前忘れたけどギリシア料理らしい。
中にチェダーチーズと恐らくほうれん草が入っていた。

お楽しみのタコスは、生地に好きな具材を詰める、日本の手巻き寿司方式。
ゴーダチーズも乗せ放題。これはテンション上がった。

あと取り分けた後の写真だとわかりにくいけど、クランベリーとチーズのパイも頂いた。
こんなに大量のチーズが2日連続で食べられるなんて、夢みたい。

そうこうしていると、オーブンで焼いていたパンが出来上がり~。
じゃん。美味しそうでしょ。

1週間を振り返って

たった1週間でも、次第に冬が近づくのが体感できた。
近づくといっても、気温は既に氷点下。日本だと冬本番くらいの寒さ。

未だに新しい顔を見せてくれるこの町の事が、どんどん好きになっている。

そして、少しずつではあるけど、ホストファミリーに自分から話しかけたり、手伝ったり出来た。

慣れてきたと思ったら、あっという間に別れが近づいている。
最後は感謝を、何か形に残したいな。

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