【カナダ滞在記⑤番外編】帰国の旅、始まり/ロサンゼルス観光。しかし…/ただいま、日本

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24日目(続き)|帰国の旅、始まり

午後18時頃、バンクーバー空港に到着。
空港内のお店で見つけた40%オフのサンドイッチを購入。
物価が高いので、食料は貴重。

バンクーバー空港を出発し、ロサンゼルスへ。
着いたのは夜の0時過ぎ。
今日は人生初の空港野宿だ。

ダウンを敷布団代わり、服を掛け布団代わりに。
四六時中流れる空港のBGMがうるさいので、イヤホンで雨の音を流す。
最初は不安だったけど、意外とぐっすり眠れた。

25日目|ロサンゼルス観光。しかし…

目を覚ますと、すぐ近くまでチェックイン待ちの人の列が並んでいた。
寝床を見られてちょっと恥ずかしい。

乗り継ぎ便は明日の10時頃なので、今日は1日LA観光の予定だ。
支度をすませて空港を出た。

まず無料のシャトルバスに乗り、その後電車に乗り換えた。
電車に乗るために、tapというカードを購入。この方式、カナダに似てる。
買い方難しかったから、事前に調べていった方が良いかも。

そして駅では、ホームレスや薬物中毒と思われる人を何度か見かけた。

一説では、アメリカは圧倒的な車社会で、公共交通機関は、車を持てない人が使う交通手段。
つまり、電車やバスは比較的貧しい人が利用するので、治安も悪い傾向があるらしい。
駅の待ち時間や電車の中で、何度かヒヤリとしたのを覚えている。

そんなこんなで、一つ目の目的地・ハリウッドに到着。

セブンを見つけたので入ってみた。

日本のセブンと比較すると置いてある商品もジャンルも全く違った。
例えば、酒が大量に箱売りされてたり、ジャンキーなものしか無かったり。
ホットスナックは充実してた。くるくる回るウインナーが面白い。

その後、マックで昼ご飯。
日本と同じ店しか行かんのかいって感じやけど、同じだからこそ日本と違う点を見つけると面白い。

めっちゃデカいアメリカンバーガーしかないのかと思ったら、ふつうのチーズバーガー食べれた。
日本と違う所でいったら、バンズが焦げてる所くらい。

でも、ビックマックがメニューの一番目立つ所に書いてあって、やっぱりここではビックサイズが王道なのかな。

マックを後にして、ハリウッド中心部へ。
お土産屋さんでLAのTシャツを彼氏とお揃いで購入。

途中カードゲームの中古販売店を発見。

中に入ると、ポケモンカードがたくさん!
しかもカードはものにもよるが、普通のカードは12枚で1$、ホログラム付でも1~5$と激安。

という訳で、夢の大人買い。
ロサンゼルスに来て一番テンションが上がった時間だった。

店員さんが声かけてきて、何やら写真を一緒に撮ってお店のInstagramに挙げたいとの事。
ノリノリだった私はもちろん快諾。
お礼にポケモンのステッカーも貰えた。ひひひ。

そう、この時は気づいていなかった、あんな恐怖が起こるとは…。

更に中心部へ足を進めていくと、道に露店が現れた。

お祭りみたいで楽しそうだな、と呑気なことを考えていると、目の前にミッキーマウス(?)が。

さっきのポケカでテンションアゲアゲの私は、何故ここにミッキーマウスがいるのか疑う余地もなく、手を振ってにこやかに挨拶した。

するとミッキーマウスもこちらに歩み寄ってくる。
こんな人ごみの中で自分の所に来てくれると思っておらず、少し驚いたが嬉しかった。

“Where are you from?”と聞かれ、”We are from Hiroshima!”と答えた。
冷静に考えれば、夢の国から来たミッキーマウスがおじさんの低い声で英語を喋りだす事はあり得ないのだが。
“My friends live in Nagoya!”
奴は笑ってそう答える。この辺で少し違和感を抱いていた。

そして奴がこう言ったとき、違和感は確信に変わった。
“Take a picture!”

海外の事調べてた時に、よく出てきたチップぼったくりマンだ!
怖くなってその場を立ち去ろうとするも、奴は追いかけようとしてきた。
人ごみで上手く逃げたが、巨大なネズミが追いかけてくるのは恐怖だった。

やれやれ、酷い目に遭ったぜ…。
そう思い前に進むと、また話しかけてくる人が。
“I give you this CD for free!”

無視して立ち去ろうとするも、強引に渡そうとしてきた。
そんな事が何回もあった。
チャイナタウン周辺はこういうの本当に多かったから皆さんも気を付けて…。

何とかハリウッド中心部を抜け、次の目的地サンタモニカ行のバスへ乗る。

当初前の方の席に座っていたが、後から乗ってきたサングラスのおじちゃんに「あっちへ行け!」と怒鳴られたので大人しく従う。

バスも電車程ではないが、薬物中毒者と思われる人が何人かいた。
常に安心できない。

サンタモニカに着いた。
たくさんの観光客でにぎわっている。

という事は、奴らもいる。
ハリウッド同様、というかそれ以上にしつこくCDの押し売りをくらった。
なかには”I love you”とか言ってくる奴もいた。

とはいえ押し売りは通行人の多い入口周辺のエリアに固まっていたので、そこさえ抜ければあとは普通に観光を楽しめた。

映画のセットに出てきそうな、お洒落な場所だった。
所々弾き語りや民族音楽を歌っている人たちがいて、それがまた良い雰囲気をつくっていた。

ただ、さっきまでの押し売りの事がずっと脳裏にあり、警戒心は消える事は無かった。
そのため戻る頃には心身ともにヘトヘト。
カナダを出るときはまだ帰りたくないと思っていたが、今は一刻も早く日本に帰りたい。

とはいえ、予約した飛行機は明日の便。今日はロサンゼルスで一泊しなければならない。
ホステルに向かうバス亭で、胸がFカップくらいあるおじさんが道行く女性に声かけてナンパしまくってた。
彼氏が察して、ずっと私に日本語の大きめの声で話してくれたので、おじさんから話しかけられずに済んだ。彼氏、まじでありがとう。

そうしてホステルへ向かった。
オーナーの人が温かく迎え入れてくれた。
汚いという口コミも見たが、見た感じ全然綺麗そう。
お客さんは私たちと同年代、オーナーさんも若い。
ここならゆっくり休めるだろうと思った。

オーナーおすすめの夕焼けが綺麗なスポットをおすすめしてもらったが、疲れ切っていてとても行く気にはなれなかった。
スーパーも同様。
徒歩2分ほどで着くセブンで夜ごはんを調達した。

アメリカのセブンは、ホットスナックが充実している。
1ホール8$のピザを購入した。

うきうきしながらピザを抱えて帰っていると、大事故発生。
なんでもない道でつまづいて、アイフォンの画面が粉々に。
画面のタッチが全くできなくなった。
積んだ。

気を取り直そうと、とりあえず帰ってピザを食べた。
これがなかなか美味しかった。ド〇ノピザと同じ味がした。それなら安いセブンの方が良い。

そして、彼氏がバンクーバーの空港で購入していたスモークサーモンとアイスワインも食べた。
サーモンは濃厚な香り。
アイスワインはすっごく甘い。
この二つのペアリングが最高だった。

食器の片づけをしながらオーナーの人と話した。
オーナーさんに広島について聞かれた。
「原爆があったけど、どのくらい復興したの?」
私が「もうすっかり復興して、今では周辺では一番の都市ですよ」と答えると、とても驚いた様子だった。
オーナーさんは「広島に行ってみたい」と言ってくれた。
是非来て、止まったままのイメージを更新してもらいたい。
イメージは時と共には進まない。実物を見る事で、最新のものにアップデートされる。

とまあ、色々あったけどご飯美味しかったし、オーナーさんとの会話も楽しかったし、終わり良ければ総て良し。
…と、思う事にした。
別にホステルのシャワールームに鍵が無く、男女誰でも入り放題だった事なんて大したことない。

26日目|ただいま、日本

翌朝、ホステルを後にし空港に向かう。
旅の感傷に浸るというよりかは、とてつもない安心感が襲ってきた。
日本から来る時は怯えていたアメリカの保安検査官も、もはや全然怖くない。

23時間のフライトは長いようで、意外とあっという間だった。
成田空港に着くと、たくさんの日本語で出迎えてくれた。

成田で温泉に入り、スタミナ丼を食べる。
こんなに気持ち良い温泉に入れて、こんなに美味しいご飯が手軽に食べれるなんて幸せ。

電車や駅はとても清潔。
帰りの夜行バスの到着がたとえ3時間遅延しようとも、そんなの大したこと無い。

今までは外国の人を羨ましがってばかりいたけれど、初めて日本人である事を心から誇りに思った。
私が地域で感じていた事(地元への誇りは他の地域に行くことで気づく)が、国レベルでも起きるんだな、と実感した。

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